循環器内科
高血圧症
高血圧は生活習慣病のなかで最も罹患率の高い疾患です。サイレントキラーゆえ自覚症状がないため、健診などで指摘されても放っておくケースをよく見かけます。
また原発性アルドステロン症や睡眠時無呼吸症候群などが原因となっている二次性高血圧症も含まれ、将来大きな合併症を引き起こす可能性があります。
当クリニックでは、まず二次性高血圧のチェックを行い、尿検査から算出される1日推定食塩摂取量やインスリン抵抗性などの検査結果を参考に生活習慣について適切にアドバイスしながら治療を行います。
糖尿病
臨床試験の結果より、糖尿病は早期に生活習慣の改善を中心に厳格に血糖コントロールすることが将来の合併症予防につながることがわかっています。
またすでに心筋梗塞や心不全、脳梗塞などを合併した糖尿病の患者さんは、年齢や合併症の重症度に合わせた無理のない適度な治療が好ましいとされています。
当クリニックでは、院内検査でヘモグロビンA1C(エーワンシー)と血糖値を迅速で測定し、内服薬の調整を行っていきます。
糖尿病の療養指導士のスタッフを中心に、インスリン療法や自己血糖測定の指導、食生活、運動習慣、睡眠衛生などを含めた生活習慣への適切なアドバイスもしながら、体調管理を行います。
高脂血症・脂肪肝
働き盛りで食生活が乱れがちで運動不足で太り気味の方、心筋梗塞や脳梗塞を起こされ再発防止をしっかり行いたい方、家族性高コレステロール血症の患者さんなどいろいろなタイプの方に生活習慣指導とともに適切に内服治療薬を調整していきます。
また薬の副作用にも早目に発見するよう努めます。
また、脂肪肝がある患者さんは血液検査や腹部エコーを行い、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)まで疑えれば、早目に専門医へ紹介して確定診断を進めていきます。
睡眠衛生、睡眠時無呼吸症候群
生活習慣を見直すときに忘れがちなのが睡眠衛生です。
我々が24時間周期で生活していくなかで、睡眠は重要な役割があります。
よい睡眠なくして長年にわたって健康を維持することはできません。
よい睡眠は睡眠の量、質、そしてタイミングが重要です。
当クリニックでは、生活習慣の指導の中に睡眠衛生にも重点をおき、睡眠時無呼吸症候群を合併している患者さんには、CPAP療法、マウスピース作成、睡眠姿勢の指導など行って、睡眠衛生の改善を図ります。
特にCPAP療法は、マツダ病院時代に呼吸睡眠クリニックの専門医の指導のもと100名余りの患者さんに導入した経験と、自らのCPAPユーザーとしての経験を糧にコンプライアンスの改善に努めていきます。
また、睡眠障害については、専門医と連携しながら治療を進めていきます。
胸痛のある患者さん
急性冠症候群とは、いわゆる急性心筋梗塞や不安定狭心症を含めた病名ですが、その診断はなかなか難しいところがあります。
明らかに激しい心筋障害が進行するため、誰でも躊躇なく救急病院を受診するケースから、心筋障害の進行がゆるやかだったり、間欠的なため、「なにかおかしい感じがする」と少し時間経ってから歩いてクリニックを受診されるケースまで千差万別です。
当クリニックでは、基幹病院で長年培った経験をもとに、問診と診察、心電図、血液検査、心エコー、レントゲンを行い、救急病院への搬送か、翌日総合病院受診の手配か、一時帰宅として翌日当クリニック再受診か、 非心臓性胸痛として他科への紹介、当クリニックでの経過観察などの対応を適切に判断していきます。
陳旧性心筋梗塞、冠ステント留置状態
近年、急性心筋梗塞や労作性狭心症の患者さんには、冠動脈に薬剤溶出ステントを留置する治療が広く行われ、治療成績も向上してきています。
術後は安定した患者さんが多いにも関わらず、術前の恐怖体験に基づく不安は解消されないことと、専門外来でのフォローアップの希望が強いためカテーテル治療を行った総合病院の外来には、3ヶ月間隔でも通院を継続したい患者さんであふれています。
当クリニックでは、そのような状況の患者さんにおいても約25年に渡って急性期のカテーテル治療を経験してきた循環器専門医として、定期的な診療を通してその患者さんが抱える不安や気になる自覚症状について適切に検証し、わかりやすい説明を行うことで安心を提供します。
また、抗血小板剤内服の適切な調整、歯科治療や内視鏡検査などでの抗血小板剤の中止の可否の決定などかかりつけ医としての役割を担い、適切な時期に運動負荷試験などで自覚症状や運動耐容能の変化がないかをチェックし、異常があれば総合病院での精密検査の紹介を行います。
それらを通して将来再発するかもしれないリスク管理を行っていき、総合病院との連絡を定期的に行うことで将来の緊急時には、総合病院とのスムーズな連携で対応していきます。
冠動脈バイパス術後、人工弁置換術後
当クリニックでは、心臓血管外科で冠動脈バイパス手術や人工弁置換術、下肢動脈ステント留置術、下肢動脈バイパス術を施行された患者さんも定期的な外来診察で、気になる症状や相談などに対して循環器専門医として適切な検査、日常生活のアドバイスを行い、術後の順調な経過が長続きするように体調管理をしていきます。
院内検査でPT-INRを迅速で測定しますので、機械弁でワーファリン内服中の患者さんの抗凝固療法の管理も適切に行います。
永久ペースメーカー移植術後、埋込型除細動器(ICD)移植術後
当クリニックでは、永久ペースメーカーや埋込型除細動器(ICD)を移植した患者さんの半年に1回の定期的ペースメーカーチェックにも対応します。
病状や機器の状態を把握して時に適切な設定変更など責任をもって行います。
発作性心房細動、慢性心房細動
心房細動の患者さんは、脳梗塞予防が重要で抗凝固療法が必要な患者さんも多数いらっしゃいます。
また、器質的弁膜症などがない患者さんは、カテーテルで治療ができる病気であり、詳細に説明したうえで希望される場合は、不整脈治療の専門医を紹介いたします。
また生活習慣病、睡眠時無呼吸症候群や心不全を合併している患者さんもおられ、総合的に診療を勧めていきます。
慢性心不全
当クリニックに通院される患者さんの中で、慢性心不全が最も体調管理が難しい病気です。
高血圧症、陳旧性心筋梗塞、弁膜症、心筋症などいろいろな疾患が原因となり、今日では「心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、生命を縮める病気」と定義されています。
また今後は高齢者の心不全患者さんが増加することが予想されます。
当クリニックでは、心不全患者さんには心不全の原因や状況を把握するため、血液検査、心電図、胸部レントゲン、心エコー検査を行います。
検査結果に基づいて 内服薬の調整を行い、日常生活での注意点を指導します。
心不全手帳をお渡しして毎日の体重、血圧と脈拍の測定、自覚症状、万歩計での歩数を記載していただき、2週間から4週間間隔の外来で体調管理のアドバイスを追加していきます。
その際、心不全患者さんに有効な運動の指導や食事の指導も合わせて行っていきます。
また、心不全増悪時の早期発見のコツや増悪時の対処方法なども日頃の外来で話し合いながら 診療を行います。将来的には、心臓リハビリテーションの登録施設を目指しています。
心臓弁膜症
心臓弁膜症は、軽症から中等症であれば保存的治療が基本ですが、重症度が進行した場合、適切な時期に心臓手術を行うことが必要になってきます。
しかし、適切な時期とは、心臓の状態だけでなく、腎臓や肺など他臓器の機能、ご本人さんの身体状況、生活状況などから総合的に判断する必要性があります。
当クリニックでは、今まで心臓血管外科に弁膜症手術を紹介してきた経験を生かして定期的なフォローアップを行いながら適切な手術の時期にしっかりご家族とも相談したうえで心臓血管外科への紹介を行います。
また、手術の後の心臓リハビリテーションについてもサポートいたします。
内科
かぜや頭痛・腹痛などの一般的な内科診療から生活習慣病まで幅広く対応致します。
インフルエンザや肺炎球菌等の予防接種も行っております。お気軽にお問合せください。
各種検診・自由診療
元気じゃ健診(特定健診)、大腸がん検診、肺がん健診、雇入時健康診断など行っております。
学校心臓検診の二次検査は、小学生から対応しています。
また、ワクチン接種や一部保険外診療も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
※対応できかねる場合もございますので、事前にお電話でご確認ください。